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放射線科

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放射線科紹介

当院の放射線科は、2名の診療放射線技師(以下:担当技師)がおり、X線を使った撮影やCTなどの検査を行っています。放射線検査について、常に最適化された画像を提供できるよう、医療被ばくの低減に積極的に取り組んでいます。

一般撮影

一般撮影

一般撮影室では、できる限り着衣のままで撮影を行いたいと考えていますが、必要に応じて、更衣をお願いすることがあります。
撮影部位にボタン・ファスナー・金属類・厚手の衣服、文字のプリント・衣服のゴム等がある場合、画像診断の妨げとなることがありますので、健診の胸部X線検査ではなるべく無地のTシャツ等の着用をお願いします。
検査着が必要な場合は準備いたしますので、お申し出ください。
ご不明な点や、ご相談がございましたら、担当技師にお尋ねください。

当院では、一般撮影にFPD(フラットパネルディテクタ)装置を使用しています

FPD(フラットパネルディテクタ)とは平面型検出器の略語です。
開院と同時に新規導入された装置は、低線量・高画質な画像の提供ができ、撮影後、瞬時に画像の確認をすることが可能です。
また、PACS(医用画像情報管理)システムの導入によりモニター診断を行っています。撮影した画像をリアルタイムに医師へ提供し診断できることが特徴です。

CT撮影

CT撮影

CTとは”Computed Tomography”の略で、日本語で表現すると”コンピュータ断層撮影”になります。

CT装置では、X線を使って体の周りから360°のデータをとり、コンピュータで計算して体の輪切りの画像を得ています。輪切りの画像をコンピュータにより重ね合わせて、縦切り画像や3D画像なども作成します。脳出血や骨折、内臓の状態などが得られます。

当院では16列CT装置を設置し、検査を行っています。

CT検査における被ばく低減と画質向上を目的とし、逐次近似法を応用した画像再構成法を導入しています。これにより従来の半分程度のX線量で、従来と同程度の画像化が可能となりました。
ご不明な点や、ご相談がございましたら、担当技師にお尋ねください。

頭部

  • 頭の回りに金属製の物があるとCTの性質上きれいな画像が撮れなくなります。 検査前には頭の回りの物をはずしていただくようにお願いします。 例)補聴器・ピアス・ヘアピン・メガネ等
  • 担当技師が決められた手順に従って位置あわせを行います。あまり頭を動かさないようにしてください。 これはいつも同じような画像を撮像し、より診断を行いやすくするためです。

胸部・腹部

  • 腹部の検査の際には検査前4時間は水・お茶のような水分(牛乳は不可)以外はお食事をとることを控えてください。
  • 検査をする場所に金属製の物があるときれいな画像がとれなくなります。そのような物がある場合は着替えをお願いする場合があります。(CTの場合、プラスチック製のものは画質にほとんど影響しないためそのままでもかまいません。)
  • 検査中は両手を頭の上に上げた姿勢になります。これは両手を体の横に置いてしまうときれいな画像がとれなくなるためです。(手を上げられない方は下ろしたままでも撮影できます。)
  • 息止めの指示がでますが、そのときは毎回同じように息を吸って止めるようにしてください。息を吸う量が変わると体内の臓器の位置が変わってしまいます。

CT検査における医療放射線被ばくについて

CT検査による放射線被ばくは、年間の自然放射線被ばく線量と比較するとやや多いですが、身体に影響(組織反応)を及ぼす値よりもずっと低く、発がんや遺伝的影響(確率的影響)は検査を受けていない人と比べても差がありません。
ごくわずかな放射線被ばくによるリスクと、病態を正確に把握できるメリットを考えると、メリットの方がはるかに上回ります。
当院では診断参考レベル(DRL)を参考に医療被ばく低減に取り組むとともに、定期的に検査時の放射線量を調査しております。また、院内関連職種による医療放射線安全管理委員会を組織し、医療被ばくの管理も行っております。
ご不明な点や、ご相談がございましたら、担当技師にお尋ねください。

X線TV撮影

X線TV撮影(透視検査)とは、X線を利用して透視や撮影を行う検査です。X線透視することにより、動いている臓器の様子や、造影剤の流れ具合などを観察できます。
上部消化管造影(胃バリウム)検査や、嚥下造影(VF)検査などがこれにあたります。

上部消化管造影(胃バリウム)検査

  • 検査前日は、軽い食事を午後9時頃までに済ませていただきます。
    夕食後も脱水予防のための飲水はかまいません。(ただし、牛乳は不可)
  • 検査当日は、絶飲食(食事・水分ともに不可)にて来院してください。
  • 喫煙される方は、なるべく禁煙してください。喫煙すると唾液が多くなり診断に支障がでる場合があります。
  • バリウムを排泄させるための下剤はバリウムの中に入っています。
    下剤が充分効くように、検査後は、水分(お茶・お水)をしっかりとってください。

嚥下造影(VF)検査

当院はリハビリテーションを目的に来院される患者さまが多いため、嚥下造影(VF)検査にも力を入れております。

嚥下造影(VF)検査とは、バリウムなどの造影剤を含んだゼリー等の検査食をX線透視下で食べていただき、その透視像を動画で記録し、嚥下運動や適切な食形態を評価・診断する検査です。

嚥下造影(VF)検査